2009.01.14 (Wed)
今月22日に第81回アカデミー賞ノミネート作品が発表されます。
今年は外国映画賞で日本の「おくりびと」がノミネートされるかもしれないという事で、
注目が集まっています。
そんなアカデミー賞に触発されて、
毎年「オレ様ベスト10(オレデミー賞ともいう)」を自分の頭の中だけで発表しているボクですが、
今年はブログに書いてみようと思います。
2008年に観た映画の中から選んでみました。
01. ダークナイト
02. ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!
03. アイアンマン
04. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
05. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
06. ラースと、その彼女
07. ミスト
08. WALL・E/ウォーリー
09. アフタースクール
10. 未来を写した子どもたち
01?03は、文句ナシの面白さと味のある演出が最高。
04は、フォードの老け具合が痛々しかったが、もう制作されない作品と思っていただけに感慨深い。
05は、デイ・ルイスの演技はもはや変態の域に達している。
06は、冷静に観ると、やっぱり頭のおかしい男の話なんだけど、純愛話に感動してしまった。
07は、あまりにも絶望的なラストに打ちのめされた。
08は、大好きな映画「ショートサーキット」のジョニー5を思い出して、四六時中ニヤニヤしてしまった。
09は、期待せずに観たら、予測のつかないストーリーにのめり込んでしまった。
10は、あれだけの絶望的な状況(売春窟)で生活する子供達が、
なんであんなに屈託なく笑えるのかをず?っと考えてしまった。
以上、ウエダでした。
今年は外国映画賞で日本の「おくりびと」がノミネートされるかもしれないという事で、
注目が集まっています。
そんなアカデミー賞に触発されて、
毎年「オレ様ベスト10(オレデミー賞ともいう)」を自分の頭の中だけで発表しているボクですが、
今年はブログに書いてみようと思います。
2008年に観た映画の中から選んでみました。
01. ダークナイト
02. ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!
03. アイアンマン
04. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
05. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
06. ラースと、その彼女
07. ミスト
08. WALL・E/ウォーリー
09. アフタースクール
10. 未来を写した子どもたち
01?03は、文句ナシの面白さと味のある演出が最高。
04は、フォードの老け具合が痛々しかったが、もう制作されない作品と思っていただけに感慨深い。
05は、デイ・ルイスの演技はもはや変態の域に達している。
06は、冷静に観ると、やっぱり頭のおかしい男の話なんだけど、純愛話に感動してしまった。
07は、あまりにも絶望的なラストに打ちのめされた。
08は、大好きな映画「ショートサーキット」のジョニー5を思い出して、四六時中ニヤニヤしてしまった。
09は、期待せずに観たら、予測のつかないストーリーにのめり込んでしまった。
10は、あれだけの絶望的な状況(売春窟)で生活する子供達が、
なんであんなに屈託なく笑えるのかをず?っと考えてしまった。
以上、ウエダでした。
2009.01.05 (Mon)
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
特にネタも無いので、地元神戸に帰省した際の
年始の行動をご報告します。
【2009年1月1日】
新年が明けると、必ずすぐに初詣に行きたくなる性分なので、
地元では定番の須磨綱敷天満宮に参拝。
ここは学問の神様といわれる菅原 道眞が祀られている神社なので、
受験生がわんさか参拝します。
「受験生がんばれよ!」とお兄さんヅラして列に並ぶと・・・。
見慣れない銅像を発見!

波乗り祈願!?
須磨海岸が近くにあるので、サーファーの安全を祈願でもするのかと思いきや、
「うまく時勢の波に乗り、様々な夢が叶うことを祈願する」という意味だとの事。
・・・いやいやいやいや!
これはどーみてもサーファー向けだろ!!!
心の中で思いっきり突っ込んだ後、甘酒をいただいて、帰りました。
【2009年1月2日】
おみくじをするべく長田神社に参拝。

早速、お参りをした後に、おみくじを購入。
すると・・・

「長田大神のみ心に背くことです 心を正しなさい」
えーーーーーーーーっっっっ!!!!!!
そんなつもりは全然無いっすよ!あんまりにも一方的すぎだろ(笑)!!
「凶」でここまで書かれるという事は、「大凶」だったら、どんな事書いてるんだ!
気を取り直して、露店を楽しむ事にする。
地元民が長田神社に行くと、必ず購入する名物が「加島の玉子焼き」。

いわゆるベビーカステラなのですが、これがそんじょそこらのベビーカステラとは全然違う!
もっちりとした歯応えと、玉子がたくさん入った優しい甘さ。


作るのを見ながら待つのが楽しい。

神業の如き速さで、次々と玉子焼き(カステラ)が作られていきます。

出来立てホヤホヤの玉子焼き。
通は、半熟という生焼け状態を注文して食べるのですが、
その場合、まるまる1釜分(¥1300)を購入しなくてはいけないので、
地元民の間では贅沢品です(笑)
長田神社まで続く大通りにはたくさんの露店が出ています。
その中に、昨今のペットブームからは想像すらできない、
あまりにもワイルドなワンちゃんを見掛けたので、激写。
どこのメーカーだか分からないシブいジャンパーを見事なまでに着こなしています。
さて、めちゃくちゃウマい玉子焼きを食べても、大凶の事がどうしても納得ができないので、
その足で湊川神社へ直行。
おみくじ第二回戦が幕を開ける!!
ここがその湊川神社だ!

気合いを入れて引いた、第二回戦の結果は・・・

一矢報いた感じですが、何とも中途半端な・・・。
いいのか、悪いのか、よく分からない結果でした。

よく分からないので、思い切り強く結んで帰りました。
【2009年1月3日】
昨日のおみくじ結果は0勝1敗1分け(小吉は引き分けと判断)という結果でしたが、
勝利の神(というか仏か?)はまだ見捨てていなかった!
どういう流れか、地元の友人達と生田神社に行く事に!!!
これは、リベンジだ。リベンジのチャンスを与えてくだすったんだ!
参拝をさっさと済ませ、おみくじのブースへ(そういう言い方をするのか?)
お姉さんに200円を渡し、思い切りおみくじを引きました!
第3回戦の結果は・・・。
本年もよろしくお願いいたします。
特にネタも無いので、地元神戸に帰省した際の
年始の行動をご報告します。
【2009年1月1日】
新年が明けると、必ずすぐに初詣に行きたくなる性分なので、
地元では定番の須磨綱敷天満宮に参拝。
ここは学問の神様といわれる菅原 道眞が祀られている神社なので、
受験生がわんさか参拝します。
「受験生がんばれよ!」とお兄さんヅラして列に並ぶと・・・。
見慣れない銅像を発見!

波乗り祈願!?
須磨海岸が近くにあるので、サーファーの安全を祈願でもするのかと思いきや、
「うまく時勢の波に乗り、様々な夢が叶うことを祈願する」という意味だとの事。
・・・いやいやいやいや!
これはどーみてもサーファー向けだろ!!!
心の中で思いっきり突っ込んだ後、甘酒をいただいて、帰りました。
【2009年1月2日】
おみくじをするべく長田神社に参拝。

早速、お参りをした後に、おみくじを購入。
すると・・・

「長田大神のみ心に背くことです 心を正しなさい」
えーーーーーーーーっっっっ!!!!!!
そんなつもりは全然無いっすよ!あんまりにも一方的すぎだろ(笑)!!
「凶」でここまで書かれるという事は、「大凶」だったら、どんな事書いてるんだ!
気を取り直して、露店を楽しむ事にする。
地元民が長田神社に行くと、必ず購入する名物が「加島の玉子焼き」。

いわゆるベビーカステラなのですが、これがそんじょそこらのベビーカステラとは全然違う!
もっちりとした歯応えと、玉子がたくさん入った優しい甘さ。


作るのを見ながら待つのが楽しい。

神業の如き速さで、次々と玉子焼き(カステラ)が作られていきます。

出来立てホヤホヤの玉子焼き。
通は、半熟という生焼け状態を注文して食べるのですが、
その場合、まるまる1釜分(¥1300)を購入しなくてはいけないので、
地元民の間では贅沢品です(笑)
長田神社まで続く大通りにはたくさんの露店が出ています。
その中に、昨今のペットブームからは想像すらできない、
あまりにもワイルドなワンちゃんを見掛けたので、激写。
どこのメーカーだか分からないシブいジャンパーを見事なまでに着こなしています。

さて、めちゃくちゃウマい玉子焼きを食べても、大凶の事がどうしても納得ができないので、
その足で湊川神社へ直行。
おみくじ第二回戦が幕を開ける!!
ここがその湊川神社だ!

気合いを入れて引いた、第二回戦の結果は・・・

一矢報いた感じですが、何とも中途半端な・・・。
いいのか、悪いのか、よく分からない結果でした。

よく分からないので、思い切り強く結んで帰りました。
【2009年1月3日】
昨日のおみくじ結果は0勝1敗1分け(小吉は引き分けと判断)という結果でしたが、
勝利の神(というか仏か?)はまだ見捨てていなかった!
どういう流れか、地元の友人達と生田神社に行く事に!!!
これは、リベンジだ。リベンジのチャンスを与えてくだすったんだ!
参拝をさっさと済ませ、おみくじのブースへ(そういう言い方をするのか?)
お姉さんに200円を渡し、思い切りおみくじを引きました!
第3回戦の結果は・・・。
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2008.11.06 (Thu)
人気TVドラマ「ガリレオ」の劇場用作品「容疑者Xの献身」の動員が300万人をオーバーして、興行収入38億円を突破する大ヒットしています。
「ガリレオ」は放映時からHDDレコーダーで録画して見ていたのですが、オーバーな演出と強引な謎解き、毎週豪華なゲスト俳優が出演してシブい演技を見せてくれるので、大好きでした。
映画化は放映当初から計画されており、テレビ放映で人気を獲得して劇場動員に繋げるという、テレビ局主導型の映画ビジネスとしては、まさに典型的なパターンです。
普段ならTVドラマの映画化作品は絶対観に行かないのですが、11月1日が映画の日で1,000円で観れるので「容疑者Xの献身」を観に行きました。
東野圭吾のベストセラーにもなった原作小説は読んでなかったのですが、TVドラマを観るような気楽さもあって、良い意味で期待せずに鑑賞しました。
結論から言って、非常に良くできた作品でした。
演出、演技、撮影、編集など、どれもがバシッ!と映画としてのクオリティーに達しており、見応えのある作品となっていました。
福山雅治や柴崎コウのTVドラマのような活躍を期待するとガックリくるかもしれませんが、映画の狙いはまさにそこにあったと思います。
そもそも映画とTVドラマの違いとは何なんでしょうか?
今回、僕が気付いたのは大きく3つです。
一つ目は「時間的制約」です。
起承転結を基本とする作劇法は同じなのですが、TVドラマは1話45分で構成されており、CMが入る15分おきに場面展開をしなければいけません。
そのため全体を4つのパートで区切って演出します。
CMが入るのは絶対条件なので、秒単位で15分ごとに次の展開を考えつつ、起承転結を構成します。
逆に映画は、TV局都合の時間的制約を受けずに制作できるため、起承転結のタイミングは監督の腕次第となります。
「なんだ、秒単位で違うだけじゃん」と思う人もいるかもしれませんが、映像制作において「秒」単位の違いはテンポを左右する非常に大きな要因となります。
もっと厳密に言うと編集担当者は「コマ(フレーム)」単位で編集をしているワケです。
二つ目は、撮影フォーマットです。
最近はTV番組でも16:9で撮影される事が多いとはいえ、TVドラマ出身のカメラマンは、たいてい映画撮影の経験が少ないため、無意識に4:3の画角で撮影してしまいがちです。
これは16:9特有の横長の画角を上手く使わないため、劇場で観るとダイナミックさに欠け、映画特有の画面設計が損なわれてしまう原因になります。
三つ目は、ストーリー。
最近のTVドラマでは残酷な描写やセクシャルな描写は、自主規制の名目で表現が抑えられてきました。
なので、リアリティのあるストーリーではなく、どこか荒唐無稽な非日常的なストーリーになりがちです。
これは逆の事も言えるのですが、映画では意識的にリアリティを追求するあまりに「面白みに欠ける」という事もたまにあります(笑)
「容疑者Xの献身」では、まさにここがキモとなっており、TVドラマの派手な演出を一切排してリアリティのある演技と演出を全編貫き通し、映画ならではの表現をしていました。
ひとつひとつのシーンを丁寧に描き、ワイドスクリーンならではの画面設計で登場人物の心理状態を表現して、さもすれば普通のサスペンスになるところを見応えのある人間ドラマに昇華していました。
まさにTVドラマ版には無い「質の高さ」が、従来のファンのみならず、初めて「ガリレオ」に触れる観客をも福山雅治や柴崎コウの出演シーンが短くても満足させて、評判を呼んだのだと思います。
実際に観客のレビューでも軒並み高評価で、原作ファンをも唸らせる出来となっているそうです。
TVはTVの演出、映画では映画でしかできない演出に徹したスタッフの勝利といえるでしょう。
新作映画としては今更感がたっぷりですが、オススメです(笑)
ちなみに毎月14日はTOHOシネマズデイなのでTOHOシネマであれば、好きな作品を1,000円で鑑賞する事ができます。
ウエダ
「ガリレオ」は放映時からHDDレコーダーで録画して見ていたのですが、オーバーな演出と強引な謎解き、毎週豪華なゲスト俳優が出演してシブい演技を見せてくれるので、大好きでした。
映画化は放映当初から計画されており、テレビ放映で人気を獲得して劇場動員に繋げるという、テレビ局主導型の映画ビジネスとしては、まさに典型的なパターンです。
普段ならTVドラマの映画化作品は絶対観に行かないのですが、11月1日が映画の日で1,000円で観れるので「容疑者Xの献身」を観に行きました。
東野圭吾のベストセラーにもなった原作小説は読んでなかったのですが、TVドラマを観るような気楽さもあって、良い意味で期待せずに鑑賞しました。
結論から言って、非常に良くできた作品でした。
演出、演技、撮影、編集など、どれもがバシッ!と映画としてのクオリティーに達しており、見応えのある作品となっていました。
福山雅治や柴崎コウのTVドラマのような活躍を期待するとガックリくるかもしれませんが、映画の狙いはまさにそこにあったと思います。
そもそも映画とTVドラマの違いとは何なんでしょうか?
今回、僕が気付いたのは大きく3つです。
一つ目は「時間的制約」です。
起承転結を基本とする作劇法は同じなのですが、TVドラマは1話45分で構成されており、CMが入る15分おきに場面展開をしなければいけません。
そのため全体を4つのパートで区切って演出します。
CMが入るのは絶対条件なので、秒単位で15分ごとに次の展開を考えつつ、起承転結を構成します。
逆に映画は、TV局都合の時間的制約を受けずに制作できるため、起承転結のタイミングは監督の腕次第となります。
「なんだ、秒単位で違うだけじゃん」と思う人もいるかもしれませんが、映像制作において「秒」単位の違いはテンポを左右する非常に大きな要因となります。
もっと厳密に言うと編集担当者は「コマ(フレーム)」単位で編集をしているワケです。
二つ目は、撮影フォーマットです。
最近はTV番組でも16:9で撮影される事が多いとはいえ、TVドラマ出身のカメラマンは、たいてい映画撮影の経験が少ないため、無意識に4:3の画角で撮影してしまいがちです。
これは16:9特有の横長の画角を上手く使わないため、劇場で観るとダイナミックさに欠け、映画特有の画面設計が損なわれてしまう原因になります。
三つ目は、ストーリー。
最近のTVドラマでは残酷な描写やセクシャルな描写は、自主規制の名目で表現が抑えられてきました。
なので、リアリティのあるストーリーではなく、どこか荒唐無稽な非日常的なストーリーになりがちです。
これは逆の事も言えるのですが、映画では意識的にリアリティを追求するあまりに「面白みに欠ける」という事もたまにあります(笑)
「容疑者Xの献身」では、まさにここがキモとなっており、TVドラマの派手な演出を一切排してリアリティのある演技と演出を全編貫き通し、映画ならではの表現をしていました。
ひとつひとつのシーンを丁寧に描き、ワイドスクリーンならではの画面設計で登場人物の心理状態を表現して、さもすれば普通のサスペンスになるところを見応えのある人間ドラマに昇華していました。
まさにTVドラマ版には無い「質の高さ」が、従来のファンのみならず、初めて「ガリレオ」に触れる観客をも福山雅治や柴崎コウの出演シーンが短くても満足させて、評判を呼んだのだと思います。
実際に観客のレビューでも軒並み高評価で、原作ファンをも唸らせる出来となっているそうです。
TVはTVの演出、映画では映画でしかできない演出に徹したスタッフの勝利といえるでしょう。
新作映画としては今更感がたっぷりですが、オススメです(笑)
ちなみに毎月14日はTOHOシネマズデイなのでTOHOシネマであれば、好きな作品を1,000円で鑑賞する事ができます。
ウエダ
2008.10.30 (Thu)
映画雑誌を見ると、たまに「B級映画」とかという言葉を目にしませんか?
これって、内容がパッとしない・・・という印象を持ってる方も多いかもしれません。
この「B級」の意味ですが、内容の事を指す場合もあるのですが、基本的に予算の規模を指している事が多いようです。
というのも、低予算であればあるほど、スターを使えず無名の俳優を起用して、音楽や特殊効果にもお金をかけられないためリッチな画面作りができない・・・という考え(先入観)に基づいているからです。
この理屈を前提にすると「A級」と呼ばれる作品も内容の善し悪しに関わらず、何百億円とお金をかけていれば、「A級映画」と呼べるワケです(まぁ、A級映画という表現はあまりしませんが・・・)。
こういったランクは語る人によって細分化されたりする事もあり、違う事も多々ありますが、僕が考えるランクは基本的に4つです。
A級 たんまり金はあるので、あらゆる才能にたんまりお金をかける。
B級 金は無いけど、アイデアで勝負。
C級 金も無ければ、アイデアも無い。
Z級 才能が無い(笑)
このランクの考え方は、映画監督のマーティン・スコセッシの考えに基づいています。
映画生誕100周年の際に放映された「A Personal Journey with Martin Scorsese Through American Movies」という番組の中で、マーティン・スコセッシは60年代のB級映画におけるアイデアの数々を分析・解説しています。
それはお金が無くても、撮影や編集や音楽の使い方ですごく贅沢な表現ができるというものでした。
確かに60年代後半から登場したマーティン・スコセッシやスティーブン・スピルバーグを始めとする多くの映画作家は、誰もが低予算映画、つまりB級映画からキャリアを出発しています。
そんな彼らのほとんどは、今でもそれほどの予算をかけずに名作をたくさん作り続けています。
何かを表現するのに、お金がある事に越した事はありませんが、お金が無くてもアイデアで何とかできるのではないでしょうか。
映画のランクの事を考えてみて、改めてそう思いました。
ウエダ
これって、内容がパッとしない・・・という印象を持ってる方も多いかもしれません。
この「B級」の意味ですが、内容の事を指す場合もあるのですが、基本的に予算の規模を指している事が多いようです。
というのも、低予算であればあるほど、スターを使えず無名の俳優を起用して、音楽や特殊効果にもお金をかけられないためリッチな画面作りができない・・・という考え(先入観)に基づいているからです。
この理屈を前提にすると「A級」と呼ばれる作品も内容の善し悪しに関わらず、何百億円とお金をかけていれば、「A級映画」と呼べるワケです(まぁ、A級映画という表現はあまりしませんが・・・)。
こういったランクは語る人によって細分化されたりする事もあり、違う事も多々ありますが、僕が考えるランクは基本的に4つです。
A級 たんまり金はあるので、あらゆる才能にたんまりお金をかける。
B級 金は無いけど、アイデアで勝負。
C級 金も無ければ、アイデアも無い。
Z級 才能が無い(笑)
このランクの考え方は、映画監督のマーティン・スコセッシの考えに基づいています。
映画生誕100周年の際に放映された「A Personal Journey with Martin Scorsese Through American Movies」という番組の中で、マーティン・スコセッシは60年代のB級映画におけるアイデアの数々を分析・解説しています。
それはお金が無くても、撮影や編集や音楽の使い方ですごく贅沢な表現ができるというものでした。
確かに60年代後半から登場したマーティン・スコセッシやスティーブン・スピルバーグを始めとする多くの映画作家は、誰もが低予算映画、つまりB級映画からキャリアを出発しています。
そんな彼らのほとんどは、今でもそれほどの予算をかけずに名作をたくさん作り続けています。
何かを表現するのに、お金がある事に越した事はありませんが、お金が無くてもアイデアで何とかできるのではないでしょうか。
映画のランクの事を考えてみて、改めてそう思いました。
ウエダ
2008.10.28 (Tue)